記録の地平線

徒然なるままに

あさひなぐ

2017/05/27

六本木EX THEATER

18時開演の部で、しゃちさんに連番していただいて観劇

 

乃木坂ちゃん出演の舞台は、嫌われ松子の一生と合わせて2度目の観劇

 

正直、元々涙もろいのもあって、何回か涙目になった

こういう青春モノに弱いんだよ

 

休憩前のあのシーンや、再開後のあのシーン、最後の試合のシーン、などなど、涙腺緩みっぱなし

 

最初は、あー飛鳥ちゃん可愛いなぁーって事しか思ってなかったけど、どんどん熱が入っていって、原作通りの熱い展開や適度なユーモア、挫折からの立ち直りなど、見所は随所に散りばめられていて、とにかく最高だった

 

 

飛鳥ちゃん(東島 旭)

あの華奢な身体のどこにこんなパワーが!?って思うくらい、旭としてのキャラクターを全身全霊で演じていて、舞台版では飛鳥ちゃん以外の旭はもうあり得ない

赤いワンピースのような衣装でのシーンはとにかく可憐で美しくて、かと思えば道着を着た試合のシーンは凛々しく、主人公然としていて、段々と頼もしくなっていくのが嬉しく感じた

 

 

若月(宮路 真春)

部内最強の真春を演じるのは若月佑美以外にいないだろう

舞台化&キャスト発表があってから原作を読みだしたクチだが、どれだけ読んでも若月以外の真春は思い付かなくて、だからこそ映画版での白石麻衣の起用には驚きつつも、納得はできた

若月は全力で役に取り組む姿、そして真春としての凜とした強さと、真春だからこその弱さを完璧に体現していた

 

 

生駒ちゃん(野上 えり)

2年生の部長であり、まとめ役

生駒ちゃんの溌剌とした元気さが存分に発揮されていて、舞台を所狭しと駆け回る姿がとても愛らしく、そして舞台経験値の高さを実感

キャラクター的には苦しい場面もあるが、そこも含めて、彼女を見ているのが楽しかった

 

 

小百合さん(八十村 将子)

もうツイッターでもかなり評判が上がっているが、やはり意外性を1番見せたのは彼女であろう

普段の可愛いらしい姿からでは想像が出来ないヤンキーのような口調、ぶっきらぼうな態度

だが、どんな事にもいつでも真摯な小百合さんは、やはり将子ちゃんにしか見えなかった

でもちょっと残念だったのは、将子ちゃんというキャラクターの内面が時間的に表現できなかった事

どうして剣道をやめたのかとかは原作を読んで補填した方がいい

 

 

まいちゅん(紺野 さくら)

たまに素のまいちゅんのノリが出てるのが分かって、それが楽しい

キャラクターとしては、頑固で自己中心的なセリフや態度、旭を下に見ているからこその偉そうな態度などはいっそ清々しい程に嫌味ったらしくて、ANNでも見せるまいちゅんの人間性の深さが顕著に出ていてさすがだなと思った

 

 

美彩センパイ(寒河江 純)

道着によって美しさ三割増しの和装美人

頑迷な寧々を優しく諭す大人なお姉さんを、無理なく自然体で演じていて、衛藤美彩本人の精神的な成熟度の高さが滲み出ていたように思う

 

 

きいちゃん(的林 つぐみ)

大きく張られた声がとてもよく響く

つぐみは寧々に蟠りを持っていて当たりがキツイのだけど、その辺の気の強さがとても良く表現されていて、北野日奈子の舞台向きな一面が大きく顔を覗かせていた 

良く通る声、ダイナミックな表現方法を併せた存在感の大きさが持ち味か

 

 

堀ちゃん(一堂 寧々)

頑固で頑迷で自己中心的で排他的な完全主義者だが、それを補って余りある絶対的エース

旭にとっての格上のライバルで、熊本から転校してきた強者

転校してきた経緯などを含めたバックボーンが色々あってからの、あの攻撃的な態度な訳なので、寧々に関しても原作で補填していただきたい

堀ちゃんはその攻撃的な部分を見事に演じていて、キツイ所も含め、旭と真春にとっての超えなければいけない壁として立ちはだかる

 

 

 

 

乃木坂ちゃん達はさすがの立ち回りだったし、なぎなたを携えてのダンスのような動き、舞台という狭い空間を目一杯使っての空間表現などは大きな見所だろう

個人的には舞台装置もなかなかよく、キャストや黒子の手を使わずに色々な物が出たり引っ込んだりしていくのは見ていて楽しめた部分でもある

 

キャストがとても素晴らしい

正直、乃木坂メンバー以外では真琴つばささんくらいしか知らなかったのだが、皆さんそれぞれが舞台慣れしているようで、この舞台の全体のバランスをキッチリと保ってくれていた

 

原作はまだ続いているし、舞台的にもまだ先がある

じょしらくが2度演ったように、出来ればこのままのキャストでの次回作があったらとても嬉しい