記録の地平線

徒然なるままに

映画 あさひなぐ

「いってきまーす!」

そんな元気のいい一言から始まった澄んだ朝のシーン

主人公でありヒロインである、東島旭の登場だ

朝の空気を深呼吸して取り込もうとするが、次の瞬間に悲劇が襲う

 

思えばこれが、彼女のこれからの苦難の道の、序章であったのかもしれない

 

ひょんなことから最強薙刀少女のミヤジ・マハールと出会った旭は、部活紹介のオリエンテーションで捕捉され、やんややんやしているうちに、同じく一年の、八十村将子、紺野さくらと共に、二ツ坂高校薙刀部に入部してしまう

 

いくつもの艱難辛苦を乗り越え、彼女たちはアメリカン・ドリームを掴む事が出来るのだろうか

 

 

 

西野旭

臆病だけど真っ直ぐで、内に秘めた熱情と度胸、ひた向きさ、そして強さ

最初は見えないそれらが見えてくるにしたがい、旭なら何かしてくれるのではないか、という期待が高まっていく

淡い恋模様の一端も垣間見えるが、まだまだ自分の事だけで精一杯

これから、格上のライバルとの幾度もの仕合が待ち受けているが、旭なら、きっと乗り越えていける

そういった希望を見せつけてくれた

 

 

白石真春

最強クールビューティー(バカ)

薙刀の事しか考えていない稀代の天才薙刀少女(バカ)

背負うもの、気負うもの、それらを自ら着込んで鎧と化した真春の傲慢な自尊心は、同じく自分の薙刀の事しか考えてない天才に粉々に砕かれてしまう

だが、その砕け散った自尊心や自信を掬い上げてくれたのは、自分が助けた、最弱の一年生だった

二ツ坂高校最強の名を、気負うでもなく、着込むでもなく、自然体で纏う真春

その美しさがクライマックスでの息を飲む仕合シーンに表されている

 

 

生田寧々

熊本からの刺客

自分の薙刀の事しか考えられない天才少女

頑なで棘だらけで、周囲の人達だけでなく、自分の事まで傷付け続けている不器用の塊

自分こそが強者だと信じ、それを体現するべく突き進む猪突猛進さと豪胆さは、まさに寧々だった

その尊大な自信を裏付ける実力を兼ね備え、真春を破る彼女は、これから先、旭との長いライバル関係が始まる事になるとは、まだ知らない

 

 

 

総評

良い意味で、完全にスポ根映画だった

仕合シーンはほぼ本人たちで演じているらしいし、各役どころを演じる彼女らは、原作のキャラクターを踏襲しつつ、オリジナルさもあるものに仕上げてきていて、乃木坂46のメンバーという事を段々と意識しなくなっていった

 

舞台版とはまた一味違うし、推しが出ていようが出ていまいが乃木坂46ファンは見て損は無いし、そして何より乃木坂46を知らない人にもお勧めできる、とても良い作品だと思う

 

 

書きたいことは沢山あるが、観た人それぞれが色々な感じ方をするものなので、観た人同士で語り合うのが、オタクの健全な姿だと、私は思う